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【事故】受水槽が破裂するとこうなる

神奈川県海老名市にあるショッピングセンターの受水槽が突然破裂したというニュース。

けが人はいなかったようですが、動画を見るとかなりの勢いで水が流れ出ています。

貯水タンク破裂で大量の水 車同士がぶつかる被害も

午後の営業時間中だったようですが、外出自粛の影響か、近くに歩行者がいなかったのは店側にとっても不幸中の幸いだったことでしょう。

破裂したのはFRP製の受水槽のようですが、今回ほど派手なケースは別として、破裂すること自体は珍しい現象ではないようです。

経年劣化で亀裂が入り、それが徐々に進行して破裂に至る。

今回の原因が何だったのかは気になるところですが、もし予兆として外観に異状があったとすると回避できた事故だったかもしれません。

受水槽に限らず点検や修繕を怠れば設備の故障リスクは高まりますが、建築設備の故障は施設の運営にも支障となるので適切な維持管理が求められます。

官公庁でも建設から30年を経過する施設が4割を超えると言われており、国交省や山梨県でも長寿命化・老朽化対策が進められています。

この中で、受水槽などの給排水設備は、劣化や不具合の兆候に応じて対策を実施する「監視保全」に分類されています。

ちなみに、電気設備では

予防保全:受変電設備、非常用発電設備、無停電電源設備

監視保全:自火報設備、配管配線、盤類

事後保全:太陽光発電設備、照明設備、弱電設備

のように分類されています。

受水槽は水道法でその管理方法が定められていますが、耐用年数は一般的に15年と言われていますので、あまりメンテナンスをしていないような古い受水槽などは一度、専門業者に点検を依頼するなどした方が良いかもしれません。